この作品のキーワード
- 殺し屋 – 本作の主人公が元軍人で殺し屋であることが物語の核心となっています。
- パームデール – 作品の舞台となる、カリフォルニア州ロサンゼルス郡北中部の都市(原題はPalmdale)。
- 贖罪 – 主人公が自分の過去を悔い、贖罪しようとするテーマが作品の中心にあります。
- 低予算 – 製作費が限られた中で制作されたことが伺えます。
どんな作品?
仕事は報酬1万ドル、依頼は殺人。1晩に決断せよ!スリリングなクライム・サスペンス
この70分の映画は、アメリカ製作であり、エーリヒ・ケンプが監督・脚本を務めています。主演には、ラコスオリビア・プレシアード、Matt Callahan、エリオットクリストファー・ナイト・ドイルが出演しています。
物語は、元軍人の男であるカートが主人公で、報酬1万ドルを手に入れるためにロスにやって来ます。彼は、依頼人の若者たちと待ち合わせ場所で接触します。しかし、若者たちは金儲けのために詐欺を働き、9万ドルを盗んで逃げた元仲間を殺害するようにカートに依頼してきたのです。
この映画は、スリリングな展開が魅力のクライム・サスペンス作品です。1つの殺し屋の一夜を描き、観客を引き込むストーリー展開が特徴的です。
映像楽しミンのレビュー

面白さ 29点
淡々とした殺し屋ドラマ。人間味たっぷりで印象に残る
殺し屋が主人公の映画といえば、多人数に一人で挑み無双していくシーンや、相手に一切気配は悟られずに消し去ったりなど、人並み外れた能力で依頼を遂行していく作品が多いが、この作品に関して言えば
現実的な殺し屋の物語
といっていいだろう。(殺し屋に出会ったことはないが)
派手さはなく、淡々と依頼をこなしていこうとする姿や、ちょっとした人間関係を持つことで揺れ動く忠誠心など、人間味たっぷりの部分を観れるところがこの映画の良さと言っていい。
そのため、全体的に単調な作品にしあがっていて、最後まで見るのが苦痛に感じる人も少なくないだろうが、観終わった後の余韻の残り方は良し。
もう一度観たいかと言われれば答えはNOだが、雰囲気を大切にした殺し屋の物語を体験してもいいだろうという方にはオススメのできる作品。
この映画の総評は?
変化は、些細なキッカケから。元軍人の殺し屋が少しずつ変わっていくストーリー
この映画は、元軍人である主人公がある女性を助けながら変わっていくストーリーである。しかし、70分程度の映画であるにも関わらず、視聴者にとっては長く感じられたようだ。ただ、映画が描く街や人々の雰囲気には好感が持てたという声もある。
映画には良いカットやカメラワークがあったものの、物語としては展開がしにくいものであったとの評価もある。また、論理的に構成された映画とは違い、構造的にも異なっていたとの意見もある。
この映画の面白い点は、ご都合主義的な進行を裏切っていくことにあるとされる。アクション映画であれば、予測可能な展開であることが多いが、この作品はそうではなかったと評されている。それは、意図的にそうしたものであったと考えられている。
この映画はアクション映画とドラマ作品を融合させたものであり、人生を変えるきっかけが些細なものであることを教訓としている。また、そのようなきっかけで人を変えることができる可能性があるということも示唆されている。ただ、一般大衆向けの作品ではないとの声もある。
主人公のマインドが変わっていくストーリーであるが、主人公に殺し屋の素質がなさすぎて、ある意味不自然な展開であったと評価されている。また、Gのシーンについても、ストーリーとマッチしていなかったため、不快なものであったという声もある。
映画には長いカットが多く、画が面白くないために間延びしているように感じられる場面が多かったという評価もある。ただ、それでもこの映画を通して、何かを学ぶことができたという声もあり、再認識することができたという声もある。全体的にはおすすめできないとの声が多いものの、殺し屋として雇われた元軍人のマインドが変わっていくストーリーに興味がある人には、観る価値があるかもしれない
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