どんな作品?
地球最後の12時間、ジェームズとローズが繰り広げる生き残りの旅
主人公のジェームズは、地球が滅亡するまで残り12時間という状況の中で、パーティーをする予定だったが、蔓延する暴徒の中で少女のローズを助け出すことになります。彼女の父親を捜し出すため、町を出ますが…。出演はネイサン・フィリップス、ジェシカ・デ・ホウ、アンゴーリー・ライスの3人です。映画はシッチェス国際映画祭で優秀俳優賞を受賞しました。
映像楽しミンのレビュー
12時間で人類滅亡! 普通のおっさんが残された時間で得られる満足感とは?

面白さ 36点
人類滅亡モノ映画。
大抵の人類滅亡モノは、滅亡までのタイムリミットがそこそこあり、それまでに滅亡を逃れるまでの用意をして~、という所から始まる作品が多いのだが、この作品ははじまった瞬間から滅亡までのタイムリミットは12時間となっている。
パニックになった人々が暴動を起こしているような場面や、廃墟のような建物の描写は少しあるものの、その部分は大きく取り上げられることはなく、どちらかというと、酒やドラッグ、そして肉欲と
恐怖から逃れようと酒池肉林に走る人間が多く描かれている。
滅亡からどう逃れるか!?ということを描いた映画ではなく、滅亡までどう過ごすかを描いている作品なので、当然ながらほとんど救いはない。
その救いの少ない限られた時間の中で、主人公である普通のちょっぴりヤンチャなおっさんは、どのような満足感を得て死を受け入れるのかが見どころの一つ。
派手な演出は無いが、心に残る作品と言えよう。
この映画の総評は?
12時間で世界が終わる。人間ドラマに希望を見い出し、正しい人と場所で過ごすことの大切さを教えてくれる作品
この映画は、世界が終わる時間が12時間という設定のもと、人々が最後にどのように過ごすかを描いたものです。オーストラリアを舞台に、人々が右往左往している絶望的な状況がリアルに描写されています。この映画にはスーパーマンやラブロマンスはありませんが、リアルな人間ドラマに希望が潜んでいて、驚きのエンディングもあります。死を目の前にして、人間にとって何が大切なのかを描写しています。最後に正しい人と場所で過ごすことの大切さを教えてくれます。
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