どんな作品?
命を賭けて、火災と戦う男たち。感動の実話
「オンリー・ザ・ブレイブ」とは、2017年に公開されたアメリカ合衆国の伝記映画である。この映画は、2013年に発生した「ヤーネルヒル火災」に立ち向かったアリゾナ州の消防部隊グラナイト・マウンテン・ホットショッツの実話を基に描かれている。
ストーリーは、干ばつによって多くの山火事が発生する中、消防士たちが命を賭して火災と戦う姿を追いかけている。その中でも、主人公エリック・マーシュが率いる乗組員がホットショットになるための試練を乗り越え、最後には立派なホットショットクルーになるまでの物語が描かれる。また、物語の中心には、薬物依存症の過去を持つブレンダンという若者が、新しい人生を模索する姿も描かれている。
映像楽しミンのレビュー
勇敢な消防士たちの人間模様に感動せよ!

面白さ 38点
海外の消防士ものを観ていていつも思うことは、日本と違って海外では火消し職人はヒーロー的な扱いな職業なのだなということ。当然、命にかかわるような危険な現場しか存在しないわけで、それを考えれば普通に皆から尊敬されて然るべき職業なのだが、日本ではそういった感覚というか労い方をしていないように強く感じるので、文化の違いだなあと常々感じる。
この作品は最終的に「ヤーネルヒル火災」という、アメリカ合衆国アリゾナ州で起こった悲劇を生んだ山火事を描いているのだが、作品の内容自体は「どう山火事に挑んだ」ではなく、
山火事に挑んでいる一つのチームの人間模様を描いた作品
になっている。
この作品がどこまで脚色されているかはわからないが、最後に山火事から生き残ったメンバーがどのような偶然の積み重ねで生き残ったのかや、隊員それぞれの明るい出会ったであろう未来が一瞬にして炎に飲み込まれるシーンなど、詳細はわからずとも胸に来るものはある。
さんざん練習した防火テントも、本当に生存率を少しでも上げるためのアイテムだったのだなと、悲痛な演出には胸を打たれた。
この映画の総評は?
大自然と戦う男たちの勇姿!感情移入必至の森林消防隊員たちの物語!
『トップガン』の監督であるジョセフ・コシンスキーが、主演のジョシュ・ブローリンと共に描く、アメリカの森林消防隊員たちの物語。前半はコミカルなシーンもあるが、緊迫感漂う後半とのギャップが素晴らしいと評価され、感情移入してしまったという。そして大自然に潜む危険性と家族愛を表現している。
また、アメリカには森林火災専門の消防士がいることに驚かされた。最後の消防隊員たちの紹介は実話ベースで印象的であり、青年たちが想像を絶する山火事に立ち向かった姿に感動したとの感想が多数。
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