どんな作品?
異世界に取り残された主人公が、自分と同じプレイヤーを探す!異世界ファンタジーアニメの傑作!
『オーバーロード』は、丸山くがねによる同名のライトノベルを原作としたアニメ作品であり、2015年に第1期が放送された。
物語は、ゲームと似た異世界に取り残された主人公のモモンガが、自分と似た境遇にあるプレイヤーを探すために、自身の名前をアインズ・ウール・ゴウンに改め、ナザリック地下大墳墓の近くの村を懐柔することを決めたという内容である。
映像楽しミンのレビュー
【面白さ 75点】エピソード1. 終わりと始まり

プレイしていたゲーム内に閉じ込められて出られない。そんな「よくある設定」の冒頭なのだが、
これがどうしてかすごく面白い!
ゲーム内に閉じ込められたという事実から、閉じ込められたならどうするか?への以降は若干駆け足ではあるが、特に違和感なく描かれている。
自分以外のゲームキャラクターたちが自分の意志をもち、現実世界ではあまり生きる意味を持たなかった主人公が、絶対的な支配者として今後どのように生きていくのかが、とても気になる導入部分の描き方には好感しかない。
【面白さ 78点】エピソード2. 階層守護者

徐々に自分が置かれた現状を理解していく主人公。
思いつきでなんとなく行動する主人公だが、頭の回転が早い配下である階層守護者たちの深読みによって、なんとなくいい方向に進んでいくギャグパートを含め、まったく飽きのこない構成。
そのようなギャグパートを含めつつ、重要人物の説明を行っているので、淡々とした説明だけでは頭に入ってこないキャラクター設定も難なく受け入れられる。
【面白さ 70点】エピソード3. カルネ村の戦い

前回までは内部的な話だったが、ここエピソードから初めての異種族である人間と接触する主人公。
人間同士の争いに首をつっこむ主人公が、今後どのような振る舞いで人間に介入していくのか気になるところ。
アンデットのキャラクターになった為なのか、主人公は人間を殺してもなんとも思わないことなど、少しづつだが現在の環境を飲み込んでいく。
【面白さ 76点】エピソード4. 死の支配者

人間同士の戦いを主軸に描かれたエピソード。
一つの国の戦士長と、一つの国の魔法使いが対戦!
ある意味、普通のファンタジー作品ならば最大の見せ場、もしくは最終局面的な人間同士の戦いの位置場面で描かれていいシーンなのだが、この話においては主人公の圧倒的戦闘力の前に、その人間同士の戦いもミジンコレベルの戦いに降格させられるところが実に面白い。
この架空世界(ゲーム世界)に閉じ込められた仲間(現実世界の人間)がいるのならば、何が何でも出会いたい主人公。この世界で自分の名を轟かせることで、その仲間と出会える確率をあげようとすることが、この世界を征服することにつながっている、かなり面白い展開と言える。
【面白さ 45点】エピソード5. 二人の冒険者

主人公が冒険者になりすまし世界の現状を把握するという新しい展開の導入部分になるエピソードなので、やや説明が多く面白さ的には点数は低めだが、つまらないというわけではない。
むしろ、
冒険者に扮した主人公が今後どのような振る舞いで地位を確立していくのか
が、とても気になる部分だと言える。
数話前に救った人間の村との接点も出てきそうで、先の展開がきになるところだ。
【面白さ 50点】エピソード6. 旅路

マジックキャスターから剣士に身を変えた主人公の冒険者としてのエピソードが本格的にスタート。
剣士になったことでかなり能力が落ちたとのことだが
大方の予想通り強すぎる設定!
期待を裏切らないその強さを振るいながら、人間社会での名声を高めようとするストーリー。
なにやら怪しげな人間側の動きもあり、ほのぼのとしたシーンが多いながらも、飽きさせない展開には恐れ入る。
【面白さ 50点】エピソード7.森の賢王

主人公は冒険者として、ギルドの依頼をこなしていくのだが、当エピソードの副題になっている「森の賢王」との戦いが描かれている。
薄っすらと「森の賢王」はたいしたことないんだろうな、という大方の予想どおり、
正体(見た目)は巨大なハムスター。
間違いなく今後もほっこりイベントや、ギャグパートでの出演となるであろう「森の賢王」。
シリアスな展開の中にも面白さを詰め込んでくる見事なエピソードだ。
【面白さ 67点】エピソード8. 死を切り裂く双剣

ここ数話のほのぼの展開から一変、前回まで一緒に旅をしていたパーティーメンバーがいともあっさり惨殺され、アンデットにされてしまうという衝撃的な展開から始まり、ドキドキ度は増す!
他の作品では生き残りそうなキャラクターたちも無意味に生き残らせないところに、この作品の面白さを感じる。
人間側の悪党との戦いも始まろうとしていて、次の話がとてもきになるエピソードだ。
【面白さ 71点】エピソード9. 漆黒の戦士

そこそこ大規模な悪巧みをしていた人間二人組との最終局面を描いたエピソード。
前エピソードのアンデット(骸骨)との戦闘の時もヒシヒシと感じたことは、戦闘シーンがかっこいいということ。
それは今回のエピソードでもクオリティが下がることなく描かれており、胸が高鳴る事間違いなし!
主人公の強さだけではなく、お供の戦闘メイド「ナーベラル・ガンマ」も人間と比べたらものすごく強いのも面白さを引き立てている要因の一つになっている。
【面白さ 80点】エピソード10.真祖

前回で一つの話の区切りが付き、今回はどんなストーリーが用意されているのかというと、主要キャラクターの階層守護者の一人である「シャルティア・ブラッドフォールン」に重点を置いた物語。
しかも、
主人公にぞっこんだったシャルティア・ブラッドフォールンが裏切る!
といった導入なのだから、これはもうワクワク感しかない。
シャルティア・ブラッドフォールンが何故裏切ったのか!?
そんな謎を一杯残したまま次話に持ち越される気持ちの高ぶりは計り知れない。
【面白さ 80点】エピソード11.混乱と把握

1期の終盤に来てやっとといっていいのか、はじめて主人公陣営がピンチに追い込まれる展開となった。
今までは何が起きてもうろたえることなく問題を打破してきた主人公陣営だが、シャルティア・ブラッドフォールンの離反行為に揺さぶられる事となっった。
離反というよりは、この世界でかなり重要なアイテムを使用され精神支配された可能性が高く、それを打ち破るにはかなりの危険を有するらしい。
ボーナスをつぎ込んで手に入れたアイテムを使用してもシャルティア・ブラッドフォールンの精神支配を解除できなかったことから、一瞬取り乱した主人公。
シャルティア・ブラッドフォールンを元に戻す、もとい撃破する算段はあるとのことだが、いったいどんな策なのか!?気になって仕方ない。
【面白さ 83点】エピソード12.鮮血の戦乙女

主人公とシャルティア・ブラッドフォールンとの戦いは、現時点で最強決定戦のような対戦カードなので観ていてかなりドキドキ感が満載!
でっかい魔法陣が出たり、なにやらカッコいい魔法名などが間髪をいれずに使用され、怒涛の戦闘を繰り広げるシーンは圧巻の一言。
次回が第一期の最終話なのだが、どういった形でこの戦いが決着するかまったく検討もつかずに、主人公が放ったすごそうな魔法が発動した時点でエピソード12が締めくくられる憎たらしい展開。
ここまで観て最終話を観ないなんて選択肢はほぼ皆無の状態まで持って来ている構成が素晴らしい!
【面白さ 85点】エピソード13.PVN

主人公とシャルティア・ブラッドフォールンの激闘は、当然のことながら主人公の圧勝で幕を閉じた。
戦いの終盤、主人公が反則級のアイテムを乱用していることに関してはいささか違和感を覚えたが、そもそもがこのゲームを課金しまくってやり尽くしていたのだから、湯水のように反則級のアイテムを所持しているのは当然のことであり、それを戦略的に利用するのがこの作品の面白い部分でもある。
第一期は最終話を迎えたが、第二期に向けての導入部分が最後の2分ほどで描かれていて、ある意味、第二期に向けてのスタートダッシュも完璧と言っていい!
オーバーロード第一期には、中だるみやつまらないエピソードは皆無と言ってよく、自信を持って高得点で送り出したい!
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