映像楽しミンのレビュー
中国映画のアクションシーンだけが見せ場かと思いきや

面白さ 31点
中国映画特有の戦闘シーンが無意味に流れるだけの映画かと思っていたが、その予想はいい意味で覆された作品。
大王の暗殺を目論む刺客と、その刺客と対峙した大王が語る想像シーンが冒頭から終盤まで続く。
刺客の語る物語が真実なのか!?
はたまた、刺客の物語の矛盾点をつき、自らの想像が真実であろうと語る大王が真実を見抜くのか!?
最後までどれが真実なのかわからなく、ドキドキさせる展開とストーリーは良かったが…。
それぞれが語る回想シーンの所々に「しつこい演出」が散りばめられ過ぎている点がよろしくない。シークバーにマウスポインタを動かした回数は5回以上あったほどだ(ギリギリで飛ばし観はしていない)。
また、本作の主人公である「暗殺者(刺客)」だが、家族を殺されその国家に憎しみを抱いた、とだけのセリフで済ませており、どうやって苦難の道を乗り越えて暗殺成功への道筋ができたのかのバックボーン的な説明は皆無で、主人公(刺客)に感情移入できるはずもなく、この映画が薄っぺらいモノになってしまっていて、かなりもったいない作品だ。
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